回答
長年の背中の痛みは、筋肉の緊張や姿勢、運動不足などが関係している場合もありますが、背骨や神経など、別の原因が隠れていることもあります。
特に「夜中に痛みで目が覚める」という症状が繰り返されている場合は、セルフケアだけで済ませず、一度、整形外科で背骨や神経の状態を確認してもらうことをおすすめします。
強い夜間痛は、背部痛の原因を調べる際に注意すべき症状の一つです。
そのうえで、筋肉の緊張などが関係している場合に、自宅でできる方法をご紹介します。
■ 夜中に痛みで目が覚めた時
無理にストレッチをする必要はありません。
まずは、
① 仰向けで膝を軽く曲げる
膝の下にクッションや丸めた布団を入れ、背中の力を抜きます。
② ゆっくり深呼吸する
鼻からゆっくり息を吸い、口からゆっくり吐きます。
これを5~10回ほど繰り返してください。
③ 痛くない範囲で肩をゆっくり動かす
肩を前から後ろへ、小さくゆっくり回します。
痛みが強くなる場合は、そこで中止してください。
■ 日中にできる簡単なセルフケア
長時間同じ姿勢で仕事をしている方は、30~60分に一度は姿勢を変えましょう。
椅子に座ったままでも、
「胸を軽く開く」 ↓ 「肩甲骨を後ろに寄せる」 ↓ 「力を抜く」
という動きを5回程度行うだけでも構いません。
ポイントは、強く伸ばすことではなく、気持ちよく動かすことです。
痛みを我慢して無理にストレッチしたり、強く揉んだりするのは避けましょう。マッサージなどで痛みがかえって強くなる場合は、その方法を続けないことも大切です。
■ 「痛みが出てから」ではなく「痛みが出にくい体」を
20年続いている背中の痛みの場合、一時的に痛みを取るだけではなく、
・仕事中の姿勢
・長時間同じ姿勢になっていないか
・肩甲骨や背中を動かす習慣
・運動不足
・睡眠環境
などを一つずつ見直すことが大切です。
慢性的な痛みでは、できる範囲で身体を動かしながら、日常生活の中でセルフケアを続けることが重要とされています。
■ ただし、ここは注意してください
今回のご相談では「夜中に痛みで目が覚める」という点が気になります。
もし、
・痛みが徐々に強くなっている
・安静にしていても痛みが続く
・発熱がある
・体重が理由なく減っている
・手足のしびれや力が入りにくい
・歩きにくくなった
・排尿や排便に異常がある
といった症状があれば、セルフケアだけで様子をみず、早めに医療機関を受診してください。日本整形外科学会も、こうした症状を伴う場合には速やかな整形外科受診を勧めています。
「長年の痛みだから仕方ない」と決めつけないこと。
まず原因を確認し、そのうえで自分に合った運動やケアを続けることが、つらい背中の痛みと上手に付き合っていく第一歩です。



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